アマミノクロウサギの毛

コケの上に落ちていたアマミノクロウサギの毛
コケの上に落ちていたアマミノクロウサギの毛

 2日前の出来事ですが、 コケ上にフワフワの綿毛のようなものがありました。
 見つけた時にはわからなかったのですが、これはアマミノクロウサギの毛です。

 落ちていたのは大和村の山中、マテリヤの滝への遊歩道脇です。
 この日は休日を利用して、個人的に知人の調査のお手伝いをしていて、立ち寄ったマテリヤの滝へ行こうとしたところ、歩道脇のコケの上にありました。
 周囲の落ち葉やコケの大きさから長さがわかると思います。また、色が灰色というか、少し紫がかったような感じで、先のほうは密集して色が濃く見えます。

「夜の野生生物観察コース」で、車中から生きたアマミノクロウサギを見てますし、車に轢かれて死んですぐの個体も見ていますが、夜間ということで色がかなり違って感じました。また、奄美野生生物保護センターで剥製が展示されていて触れるのですが、毛をかき分けては見ていませんので、恥ずかしながら、見つけた時に、 色も連想できず、こんなに長いとは思い当たらず、 これがアマミノクロウサギの毛という発想は、まったくありませんでした。
 それに(写真を撮影しなかったのが悔やまれるのですが)頭上を見上げると、斜面の木々の枝にこの毛がフワフワと引っかかっていたので、何かの野鳥の幼鳥の産毛かなにかと思ったのです。

 帰宅してSNSにこの写真をアップしてみたところ、何人かの方から”アマミノクロウサギの毛では?”とありましたが、まさか、と思っていたところ、マングースバスターズの方から、山中で確認しているので、おそらくアマミノクロウサギの毛、問い合わせていた奄美野生生物保護センターからも同様の返事でした。

 この毛を撮影した時にはアマミノクロウサギの毛という発想がなかったので、この後の移動の際に歩道の上を通っている車道を確認はしていなかったのですが、アマミノクロウサギの死体などは、なかったような気がします。

 マングースバスターズの方は木の枝に引っかかったり、ノネコや野犬に襲われた時では?ということでしたが、SNSで、ペットとして飼っていたウサギは冬毛・夏毛の切り替わりの際に写真のような量の抜け毛が発生するけど、これもそうではないのか?というご意見をいただきました。確かに、ノネコや野犬に襲われたにしては、肉片などもついてないし、綺麗に抜けたようにも見えます。

 冬毛・夏毛などの抜け毛という発想は無かったので、アマミノクロウサギの第一人者の方にお話しを伺ってきました。交尾の際やオス同士の縄張り争いではかなり荒い取っ組み合いのようなことをするので、その際に抜けた毛というのは見たことがあるけれども、冬毛・夏毛の抜け毛というのは、アナウサギの仲間なので可能性はゼロではないかもしれないが、なんとも言えない、ということでした。

道路脇に見つけた雨に濡れた毛

 発見後はお天気が崩れて雨が降り続けていたので、もう確認は無理かと思ったのですが、今日の午前中に現場へもう一度行ってみると、遊歩道には跡形も残っていません。恐らく風で飛んだのか。真上の車道へ行ってみると、写真のように道の端のコンクリートに濡れた毛の塊がありました。
 しかし、周辺に食い荒らされたり、あるいは車で轢かれたような肉片などは見つかりませんでした。
 もしかすると、路肩のコンクリート製の手すりの体を擦り付けたのか、それともノネコか野犬に襲われたけれども、毛がむしられた程度で逃げ出したのか。それとも・・・
 帰り道に奄美野生生物保護センターへ立ち寄り、あらためて剥製の毛を触り、ちょっと失礼してかき分けてみると、同様に長さがあり、端は色が濃いのですが、毛根の近くにいくと色が薄くなってます。なるほどね。

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