島で土地売買って大変なんです

 徒然なる奄美さんが住民グループ「森林伐採に反対する加計呂麻住民の会」が瀬戸内町役場にチップ企業が地権者から購入したチップ工場用地の売買のありかたについて質問、意見交換したという今朝の地元新聞の記事を紹介しています。

徒然なる奄美:加計呂麻伐採問題3/25の記事

住民グループ側の「企業が土地の権利相続人全員の同意を所得したのか疑わしい」と言う部分が気になります。

 確かに。
 島の土地売買、売買が割と頻繁に行われている市内や住宅地はいいんです。
 これが山林や放置された耕作地・田んぼとなると大変。

 私個人の話をすると祖父母・父母と亡くなり、笠利町にある土地は私が管理者となり固定資産税も払っていますが、なにせ昔のこと。登記をちゃんと変更していないので、名義は私ではありません。
 登記を私に変更しようとすると、登記上の人は既に亡くなっていて、登記上の名前は1世代どころか3世代ぐらい昔の人です。これを遡って、誰が相続権利があるか調べ、すべての相続権利を持っている人の了解をもらいって印鑑をもらわないといけないのです。
 当然ながら相続権利を持っている人は島内に全員いるわけではなく、住所さえわからない人もたくさん出てきます。
 農地改良工事の際にも分厚い承諾書が届き、全部印鑑をもらわないといけない場所についてはあきらめて、農地改良工事から外してもらいました。

 農地改良工事や地籍調査をしている方からも、島の場合は口約束で売買を行って、登記をきちんとしている例は少ないということでした。

 今回のチップ工場用地は元・田んぼだったところでかなり昔で放置されていたようです。
 購入となると当然、登記の変更が必要です。
 住民の会の方々はこの点をついているんでしょう。

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