伐採問題、奄美市長へ要望書提出

 本日、以下の団体の連名で奄美市長へ「奄美大島における森林伐採計画の中止および自然景観保護に関する要望書」を提出してきました。

  • 奄美大島観光協会
  • 奄美大島エコツアーガイド連絡協議会
  • 奄美ダイビング事業者組合
  • 瀬戸内町海を守る会

 市長に面会したのは瀬戸内町海を守る会を除く3団体の会長等4名です。

 提出した要望書はこちらのPDFでご覧頂けます。

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「奄美の自然と景観を守る会」発足

 ウケユリを見るツアーに行ってきました。
 請島・大山の深い森にひっそりとさくウケユリはきれいでした。

 加計呂麻島も巡り、15名のお客さんに加計呂麻島と請島、奄美大島の森を楽しんでいただきました。

 その森を守ろうとチップ工場・森林伐採に対して反対運動を行っている各団体が集まり、正式に「奄美の自然と景観を守る会」を発足することになりました。
 代表は環境ネットワーク奄美の薗さん。
 これまでの自然保護の会と違う点は、色んな立場で反対運動を行って居る各団体を束ねる会ということと、観光関係が加わったことです。

 まずは加計呂麻の住民の会が行ってきた署名運動を会として継続していきますが、若干調整が必要なので、準備出来次第、告知していきたいと思います。

 なお会のサイトは http://saveAmami.amamin.jp/ です。
 こちらも現在準備中ですので、しばらくお待ち下さい。

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過去と同じ後悔を繰り返すのか

 先日、自然保護団体5団体が奄美市議会に陳情書を提出したことが地元新聞で報じられていましたが、今日、加計呂麻の住民の会が瀬戸内町長宛に公開質問状を提出しました。詳しくは上記リンクをご覧下さい。
 色々と動きがありますが、住民の会と自然保護団体、観光関係の団体による「奄美の自然と景観を守る会(仮称)」の準備も進めています。

 明日からはウケユリツアーなのでウケユリに関して調べ物をしていたところ、奄美の植物研究の第一人者・大野隼夫先生の「奄美の四季と植物考」(絶版)(発行:昭和57年)の最後に昭和40年代にかけての大規模伐採を嘆き、保護を訴える文章とリュウキュウマツが深山に植えられることの弊害が書かれていました。
 今回のチップ工場と森林伐採は大野先生が嘆いているこの時代の行為を再び繰り返すことです。
 伐採を許してしまうことは、未来に再び同じ後悔を残してしまうことです。
 かなり長文を引用しますが、是非お読みになり、考えて下さい。

 まずはリュウキュウマツについて。(強調は引用にあたって私がつけました)

リュウキュウマツについて(P215)
 本群島に自生する松はリュウキュウマツだけである。
 トカラを北限とし、本群島と沖縄群島の狭い範囲に分布する固有の樹種である。
 幹はクロマツに、葉はアカマツに似るが、純然たる独立種である。
 元来陽性、近海性の植物で近海性丘陵や乾燥性の山地に適し、深山性ではない。
 幼時の成長度は早く、イタジイなどの広葉樹よりタンカも高く、有望樹種としてその栽植が症例されたこともある。
 いうまでもなくこの樹木の性質上、近海丘陵や向陽性山地に栽植することは適材適所で当を得たことと思う。
 たとえば屋入トンネルをぬけて赤尾木に向う国道の左沿い山脚には小規模ながら見事なリュウキュウマツの美林を見ることができる。
 しかし奄美大島の中南部山岳地帯や、徳之島の三京などのような深山性の地域に、松の人工造林を行い、周期的な伐採を繰り返すとすれば、それは郷土の自然の決定的崩壊につながることは必死であろう。
 松の森林は光が十分さしこむので林床には、ギーマ(シャクナゲ科)などの陽性植物が生じる。
 しかし多くは枯れ落ちた松葉がしきつめられる。松葉は樹脂が多く、バクテリアによる分解はされにくく、糸状菌によって分解されるため、土壌は酸性化し白い菌糸が発達した厚い粗腐植層をつくるので雨水が土中にしみこむのをさまたげ、土壌に還元される養分は少ない。
 特に伐採後には降雨により粗腐植層が表土と共に流出し貧養土となり荒原化するのである。

 松の森林の下層植生の貧困さは、それを如実に物語るものである。
 したがって、松の造林による自然植生の破壊が起因となり、水源の枯渇、地力の衰退、ひいては河川に流出する有機物の減少、それを食物とする一次消費性のプランクトンの減少となり、河川、沿岸漁業の不振などという問題にまで影響することになろう。
 山紫水明の風景美の失われることも明白である。

 奄美の自然のすごさと伐採による弊害については以下。(強調は引用にあたって私がつけました)
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奄美の自然は蘇ってきているのでは?

 昨夜は、奄美の妖怪であるケンムンを信じている人の集まり=ケンムンが住むような自然を残そうというケンムン村の例会に参加してきました。
 伐採問題に端を発した「奄美の自然と景観を守る会(仮称)」を昨日の11団体集結で提案しましたが、活動が始まった場合にケンムン村も賛同していただけることになりました。
 色んな島の団体に賛同を呼びかけていきたいと思います。

 ケンムン村の例会でも昔から今の奄美の自然の動きについて話がでましたが、今日の南海日日新聞にもタイムリーなことに「ホンダワラが自然繁殖 藻場復活の手がかりに」という記事が出ていました。
 場所は伐採予定地の近く、チップ工場建設予定の山間集落のとなりの集落である、奄美市住用町の戸玉集落です。
 ホンダワラが自然繁殖して藻場が復活するということは魚介類の産卵場やウニの餌場となるので海の生き物たちには重要な役割を持つのです。
 記事によると2006年に戸玉沖を流れていたホンダワラを港の係留ロープにつるしたところ、それから増えてきたとのこと。住用湾の水質が良くなってきたからではないかと考えられているそうです。

 考えてみると住用村三太郎峠にはここ数年、植物が勢いを増している場所が2箇所あります。西仲間側入口のウジルカンダと東仲間側のモダマとウジルカンダです。
 三太郎トンネルが開通したのが平成元年。それから三太郎峠は交通量がほとんどなくなったのですが、ようやく20年近くかかってたくさんの花が咲き、実をつけることができるようになったとも考えられます。

 住用湾戸玉だけでなく、奄美の他の海岸でも、昔はホンダワラがたくさん生えていて魚介類やウニなどもたくさん生息していたのですが、数十年前から開発に伴なう赤土流出などで姿を消していました。
 この赤土流出は道路や護岸工事だけでなくて伐採も関係していたのではないでしょうか。
 伐採から数十年かけて奄美の深い森が蘇ってきたと同時に水質もよくなり、栄養分がたっぷりと海に流れ込んできてホンダワラも復活してきたのかもしれません。

 またサンゴの白化現象というのもありましたが、これは台風が少なくて水温が上昇したためと言われています。
 しかし、伐採や開発による赤土流出によって弱っていたサンゴがさらに水温上昇という過酷な条件でついに白化したとも言えるのかもしれません。

 いずれにしてもこの藻場の復活は伐採によって再び失う危険があるということだと思います。
 伐採されたらどうなるのか過去に一度やってしまったことです。その時に何が起きたのか。たくさんの方から話を聞いてみたいとも思いました。

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伐採問題に11団体が集結

 徳之島の米軍基地問題に関する集会が午後4時から名瀬体育館で行われましたが、午後3時からは名瀬公民館で伐採問題に関する集まりが行われました。

 加計呂麻島から始まったチップ工場・森林伐採問題ですが、奄美市住用町山間にチップ工場計画が持ち上がりました。
 加計呂麻島では既にご存知のように住民の会が反対署名運動を行った結果、計画凍結となったのですが、住用町山間ではなかなか動きがなく、先に自然保護団体5団体が奄美市に申し入れを行って、鹿児島県へも申し入れを行う予定です。
 さらに観光関係4団体もまずは奄美市へ申し入れをする予定になっています。

 こうした動きの中、山間集落の方が声掛けを行って初めての集まりを行ったのです。
 参加した団体は以下の11団体。

チップ工場建設予定地
「森林伐採に反対する加計呂麻住民の会」
「森林伐採とパルプ工場建設に反対する住用町山間地区住民の会」
自然保護団体
「NPO法人 環境ネットワーク奄美」
「奄美の自然を考える会」
「NPO法人 奄美野鳥の会」
「奄美ほ乳類研究会」
「アマミアートプロジェクト」
観光関係
「奄美大島観光協会」
「奄美大島エコツアーガイド連絡協議会」
「奄美ダイビング事業者組合」
「瀬戸内海を守る会」

 観光関係の最後の2団体に関してはまだ観光関係の申し入れに名前を連ねる予定で、関係者は参加していません。

 ほとんどの会から代表や関係者が集まり、各自の活動状況や情報、連絡先を交換しました。
 1時間しか時間がとれなかったので、細かい話はできなかったのですが、上記団体が合同で「奄美の自然と景観を守る会(仮称)」として署名活動などを行っていくことが提案されました。

 チップ工場・伐採問題は奄美大島全体の問題となってきていますので、この会を中心に島内の各種団体の協力とりつけなども含めて運動を続けていけば奄美の自然は守られるのではないかなと思います。
 応援して下さい。

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植物の採取、動物の捕獲禁止立て札

 まだ今日までは梅雨の中休みが続いています。
 今朝、金作原原生林へ行ってみるとご覧のような看板が設置されていました。

 植物の採取や動物の捕獲禁止の立て札です。
 こういうのを設置しないといけないというのは寂しいですが、しかたないですね。

 メインのヒカゲヘゴの下の大きなクワズイモに花が咲いていました。
 大きいですよ。高さは2mを超えてます。

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森林伐採が奄美の観光に与える影響とは

今年1月に明らかになった加計呂麻島のチップ工場と森林伐採問題は地元住民や島外からの反対署名運動で一時凍結となりましたが、4月末に奄美市住用町山間にチップ工場建設の説明会が行われ、問題は加計呂麻島だけでなく奄美大島全体の問題となってきました。詳細の経緯は住民の会のホームページをご覧ください。
 また、どんな問題点があるのかも上記ホームページをご覧ください。
 伐採による森の保水力については「奄美の森の保水力とは」という記事を「し~ま」に書きました。

 加計呂麻島では当初から住民の方々の反対があり、自然保護団体などからの瀬戸内町と奄美市への申し入れなども行われていますが、山間地区をはじめ奄美大島・本島側ではいまひとつ反対の声が上がっていません。
 それはチップ工場の現地周辺ではない、伐採される森林の近くではないからなのかもしれません。
 しかし、観光ガイドの会社として、実際に観光客を奄美大島のあちこちにご案内している者としては、チップ工場が出来、森林が伐採されることは奄美の観光に大きなダメージだと考えています。
 どうしてダメージなのか、自分たちにどうして関係してくるのか多くの人に知って欲しいと思っています。その上でチップ工場・森林伐採が必要なのかどうかを考えてください。

 かなり長文になります。
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チップ工場企業側が奄美市に説明

 昨日(5/19)の南海日日新聞と奄美新聞で報じられましたが、18日にチップ工場を計画している奄美チップセンターの親会社、大東海運産業が奄美市にチップ工場・森林伐採計画の説明を行いました。

 説明で提出された資料はA4一枚。これは山間集落での説明会とほとんど同じ内容です。
 同時に伐採予定地が示された地図が提出されていますが、伐採予定地となっているのは瀬戸内町節子から嘉徳、住用町青久の一帯と、住用町西仲間集落の上、三太郎峠一帯です。

 紙面に掲載された企業側の説明であきれたのは次の発言。

 環境保全の責任は伐採業者にある。われわれは業者を指導する立場

 あれだけ加計呂麻や山間での説明で伐採に関して直接言及していたのに、なんでしょうね。この発言は。
 では、伐採業者というのは誰でしょう。

 説明は非公開で奄美市側からは関連部課の約20人が説明を受けたそうです。また、市側は次のような要請をしていますので、かなり深刻に受け止めているのでしょう。

 「天然記念物関係の文化財調査は30日では無理。国定公園といっても海岸線がほとんどで、山を中心とした環境保全重要地域の国立公園かはこれから」と指摘。「生物の多様性から正解的に注目されている奄美の自然を世界自然遺産登録しようと国や県と市町村で取り組んでいる。今、伐採されたら環境への影響は大きく、自然遺産登録は厳しくなる。土地の利用と保全計画の策定や遺産登録まで待てないのか。環境省とも協議してほしい」と要請した。

 奄美市には慎重な対応を望みたいのですが、もし業者の狙いがチップ工場ではなく、国立公園化や世界遺産登録を睨んでの恫喝だとしたら業者の思う壺なのかとも思ったり複雑な心境です。

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5/14は鹿児島で、5/16は東京で

 まずは加計呂麻の伐採問題を考える集まりのお知らせです。
~加計呂麻の自然を守ろう~森林伐採に反対する加計呂麻住民の会:カケロマアクション514イン鹿児島を開催します!

5月14日(金)午後7時から鹿児島市中央公民館にて、加計呂麻の森林伐採問題を中心に、自然保護や離島の過疎化高齢化、経済や産業の問題などを考える催しを行います。

 加計呂麻だけでなく奄美のことを考える集まりになるようです。関心のある方は是非。

 そして5月16日は東京で「夜ネヤ」です。
夜ネヤ、島ンチュ、リスペクチュ!
 豪華出演者も続々決まっているようです。
 こちらも是非!

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屋久島で実績「廃家電品・廃車の島外持ち出し」とは?

 昨日の「チップ工場問題は奄美全体に」で疑問を感じた、”不要な家電品や車の回収。屋久島でもやっている”という点について調べてみました。

 すると次のような資料がネット上にありました。
AMAMI News Letter NO.5
 この中の「島嶼部における環境ガバナンスー廃家電の収集運搬費用軽減に向けた取り組み-」というレポートに屋久島の屋久町の事例があります。(太字はこちらでつけてます。)

一方屋久島の屋久町では、木材チップ運搬船を利用した取り組みが行われている。
発端は廃家電ではなくて、廃自動車をどう処理するかということであった。
廃自動車の運搬手段として白羽の矢が立ったのが、木材チップ運搬船。屋久町において木材チップは貴重な移出品であるが、木材の取り扱い量の減少に伴い、チップの生産量も長期低落傾向にある。
屋久町では木材チップを安房港から鹿児島港まで輸送する大東海運の貨物船に空きスペースがあることに着目し、大東海運と交渉。
同社の社長が屋久町出身であったことも幸いして、廃自動車を-台当たり8千円という低コストで搬送できることになった。
屋久町では「放置自動車の防止及び適正な処理に関する条例」の施行(平成12年4月1曰)とも相まって、放置自動車数も減少傾向にある。
廃家電についても、法施行の平成13年4月から木材チップ運搬船の活用による処理システムを採用。安房港にあるチップセンターの中に廃家電の受付事務所を設置した。
これにより運搬費用を低価に押さえ、その1/2を町が補助することにより、所有者がチップセンターへ直接持ち込んだ場合の負担は次のとおりになっている。

(P14末尾よりP15前半)
 なお、この屋久町の補助は平成16年に財政上の問題により廃止されています。
 また、屋久町は合併により屋久島町となっています。残念ながら屋久島町のホームページでは家電リサイクルに関しての情報を見つけることができませんでした。

 加計呂麻島での説明会でも山間の説明会でも廃家電や廃車の処理をしますという説明ですが、具体的に無料なのか家電リサイクル料金はどうなるのかがあやふやなままでした。
 しかし、上記の屋久町の場合ですと、通常料金からどれだけ安くなっているのかわかりませんが、チップ運搬船を利用することで安くし、さらに町の補助をうけることで運搬費用を安くするという方法です。家電リサイクル料金は別だと思います。

 住用町のある奄美市のホームページや加計呂麻島の瀬戸内町のホームページを見ると、(財)家電製品協会の助成金により運搬費用を抑えるようにしています。
 これとどれぐらい違うんでしょうか。
 チップ工場ができることのデメリット(交通量の増加など)に対して運搬費用が安くなるということだけであれば、全然見合うものではないと思うのです。

 離島における家電リサイクル料金は運搬料という問題があり、不勉強でもう一つ踏み込めないので、もうちょっと勉強してみます。

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