書籍「あまみの甘み あまみの香り」

久しぶりに書籍のご紹介。9月に発行された本、正式なタイトルは「くじらとくっかるの島めぐり あまみの甘み あまみの香り 奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島と黒糖焼酎をつくる全25蔵の話」、長いです。

以前、個人的にFacebookには書いたのですが、子供の頃にテレビで聞いたCMソングのフレーズをふと思い出し、アレ?と不思議に思っていたことがありました。

それは、”さんご、かぁ~~な、たかくぅ~ら、ほろよい~、きぃ~ぶぅ~ん”(珊瑚、加那、高倉。ほろ酔い気分)という感じのCMソングで、珊瑚・加那・高倉というのは黒糖焼酎の銘柄です。確か奄美大島に民放放送が開始された時に土曜日の午後いちぐらいに地元企業のCMをまとめたコーナーで聞いたような。

ところが、珊瑚と加那は西平酒造さんの銘柄で、高倉は奄美大島酒造の銘柄。どうして違う蔵元の銘柄が1つのCMソングの中で歌われていたのか不思議でした。西平酒造の社長さんにお会いすることがあって、ご質問したところ教えてもらえて謎は解けたのですが、それまでは色んな人に聞いてもわからずじまい。

しかし、この本の中の酒蔵案内には、その経緯がわかるような細かい記述もあり、いろんな酒造会社の歴史などが細かく解説されています。よく調べているなと思ったら、執筆者のお一人が、鹿児島県酒造組合奄美支部に在籍中に調べてホームページに掲載したものだそうです。書籍にあるように、現在も鹿児島県酒造組合奄美支部のホームページに掲載されています。

酒蔵案内の前には、奄美群島の各島々の紹介とお酒にまつわる話があり、島と酒の魅力が伝わってくる1冊です。黒糖焼酎好きな方にお勧めなだけじゃなく、黒糖焼酎が飲めるお店には是非1冊置いておいて欲しい本です。

中でも個人的に一番ウケたのは与論島の ヨロンケンポウ にまつわるお話し。お茶目な島です。内容については是非、ご自分でお読み下さい。

欲を言えば、可能なら全銘柄、最低限でも各酒造会社の代表銘柄のカラー写真が欲しかったです。

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