絹の撚り線の女弦も切れたので補強を試します

この記事は「絹の女弦を撚り線に」の続編です。

鳥羽屋さんから届いた少し太めの単線の女弦も切れたので、もう一つの撚り線の女弦を張ってみました。

ちなみに単線・撚り線といっているのは個人的に見かけと、化学繊維(テトロン)の弦がそうなっているので表現していますが、実際には単線のように見えるのが片撚り、撚り線と言っているのは四子撚りと言うそうです。いずれにしてもどちらも細い絹糸を撚っているわけですね。

ザラザラした触り具合がコバチ(通常は弦を左手の指で押さえて右手の竹バチで弦を弾いて音を出すのですが、コタチは左手の薬指で弦を引っ掻いて音を出す奏法です。ギターのピッキングに相当するでしょうか。)を入れるには引っかかり具合がよく気に入って弾いていました。

ところが、週1の三味線教室で汗だく(教室の師匠も私もエアコンで冷えた部屋では声も出にくいのでエアコンはつけてないのです)で練習していたところ、再びプチーンと不気味な音と共に切れてしまいました。

切れた場所を見ると、コバチを入れる場所。つまり、薬指で弾いている場所です。恐らく、汗に濡れたために撚りが戻り、しかも弾いていますから、ほつれて切れたのでしょう。

翌日、鳥羽屋さんにメイルでご報告したところ、恐らくそうでしょうということでした。

もう一本残っている単線(片撚り線)に張り替えてみましたが、やはり糸繰り(糸巻き)の下の弦が乗る部分(竿に触れないように持ち上げるブリッジ部分)から切れてしまいました。こちらはコバチでほつれる前に、ここから切れてしまっているようです。やはり片撚りよりは四子撚りのほうが強度はあるんでしょう。

それではコバチで弾いた時にほつれにくくしたらどうだろうと、浅知恵とは思いながら、木工用ボンドを塗ってみることにしました。鳥羽屋さんにご相談したところ、木工用ボンドは水溶性なので撚りが戻るのではないかとご指摘を受けましたが、弦を少し張った状態で少しずつ繰り返し塗りました。

さて、明日はまた三味線教室。どうなりますやら。

再び切れてしまうと練習にならないので、念のため、通常の弦(化学繊維、テトロン製)を市内で購入してきました。これはどこのメーカーだろうとお店に聞いたところ、なんと中国製とのこと。ちょっとびっくりです。

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